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焼肉と猛暑日と風邪

 

ツイッターで時々思い付きで流しているセルフ二次コントからほりえびネタをサルベージ。

 

▼8/29・焼き肉の日 ユウェインとカスヴァ

 

「あぁ~肉! 久しぶりの御馳走だねえ! …くぅ、美味しい…!」

「……」(黙々と食べる)

「やっぱり最高だねぇ」

「……」

「葡萄酒と合わせるともう禁断の恍惚…ああ、幸せすぎて今ならどんな願いも叶えてあげられそうだよカスヴァ!」

「おまえの分もよこせ」

「いやだ」

 

最後2行でいきなり殺伐。これ絶対ユウェインは自分の肉にフォーク突き立てて確保してますね。

肉の前に敗れ去る友情…。

 

 

 

▼猛暑日の師弟

 

「さすがにこの暑さはたまらんな。そこの酒場で休憩しよう」

「はい」

「珍しく素直だな」(いつもは酒場と聞けば胡散臭い顔をするのに)

「日陰と冷たい水があるならもう何でも…」

 

(飲み物買って外の木陰に座る二人)

 

「主のお恵みに感謝を。(グビッ)…はぁ、生き返るな…(ゴクゴク)

(無言で飲んでホッと一息)……そうだ、お父さん」

「!?!?」ブフォ( °∀°)・°:*

 

(激しく噎せる師匠と、ぼんやり見るだけの弟子)

 

「エリアス、大丈夫かそなた」(ゲホゲホ)

「……何がです?」

「何がというか何もかもというか…」

「あれ、何を言おうとしたんでしたっけ(ぼー…)

「私に訊くな」

「ああ、言い間違いでした、失礼」

「うむ(ホッ)

 

「司祭がお父さんでは失職の危機ですよね」

「…うむ? いや、あり得なくはないが」

 (※妻帯者が死別後に司祭になるケース)

「え? でも女だったら処女懐胎とか奇跡もあるでしょうけど男が独りで子供産むのは無理なのでは」

「待て待て何を言っておる」

「もしかして増えるんですか。小さいグラジェフ様がぽこんと」

「エリアス……少し休め。ほら」

 

(鞄を枕にして横たわらせ、水で冷やした手巾を額にのせてやる)

 

「……(寝息)

「やれやれ…」

 

先生って呼ぼうとしてお母さんとかお父さんとか間違えちゃうアレ。

なお目が覚めたエリアスは頭痛がするだけで憶えていなくて、師匠に自分の与太話を聞かされて何言ってんですかと胡乱な目をするのであった…。

(熱中症には注意しましょう)

 

 

 

▼風邪が流行っているので 師弟

 

師「(ごほごほ)

弟「咳が続きますね。風邪では?」

「まさか。そんなヤワでは(ゲホゲホ!)

「……」

「…うむ。連れがいると安心して気が緩んだか…すまんが火を熾してくれ。湯を沸かして桑葉を煎じよう」

「金翅草でなくて良いのですか」

「ふむ、基本を押さえているな、結構。第一の処方として良い選択だが、私の場合こういう咳には桑葉が効くのだよ」

「なるほど」

「単独行動だと自分の体は自分でしっかり管理せねばならん。そなたも追々経験から対処を学ぶだろう」

「特使を辞めても医者で食べていけそうですね」

「ははは、そうだな。どこか田舎に開業するか(ごほごほ)

 

「ところでエリアス。うつらぬよう注意する必要は認めるが、そこまで離れると火が遠くてむしろ新たに風邪をひくぞ?」

「人の心配よりまずご自分の風邪を治して下さい」

「……(ずずー)

 

独りさみしく薬湯をすする師匠なのでありました…。

(でもきっと弟子はこっそり師匠のために火を大きくしたりしてるんですよ)