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現実逃避セルフ二次

 

このところあんまりにも現実が憂鬱なので逃避してみた。

 

 

☆もしも10万円(相当現地通貨)がもらえたら☆

 

 

【ほりえび本編版】

 

※カスヴァ&ユウェイン※

「共同パン窯か、水車の補修に回すか……助かるのは助かるが、半端な額だな」

「なら僕のぶんもそっちに渡すから、まとめて使いなよ」

「いいのか?」

「うん。いざとなったら秘術でなんとかするから」

「おい」

「バレなきゃいいんだよ(にっこり)それとも、悪魔に借りを作りたくはない?」

「……いや。ありがたく使わせてもらおう(苦笑)」

(小声)そういうとこだぞ

「? なんだ?」

「なんでもない」

 

 

※師弟※

「ありがたい。ちょうどそろそろ剣帯を新調したかったのだ。あとは精油を補充せねば」

「……(アレとソレを買って鞄の繕いをして)」

「……ふむ」(思案)

「……(少し余りそうだし、たまには……)」

「エリアス」「グラジェフ様」(同時)

 (顔を見合わせ、目礼で先を譲る弟子)

「ああ、うむ。この臨時収入で美味い肉を食べて、英気を養うというのはどうかね」

「同じことを考えていました。たまには良い葡萄酒を飲んで頂きたいと」

「ほう、珍しいこともあるものだ。では次の町では上等の店を探すとしよう(にこにこ)」

 

 ※結局そのあと道中で出くわした困窮者に施してしまう二人。

  いつものごとく質素な葡萄酒とパンを教会でモグモグ。

  ふと視線を合わせ、グラジェフがおどけてニヤリ。

 

「久々の贅沢だ、美味いな」

「……(ちょっと残念そうな顔をしてから苦笑する)ええ、本当に」

 

 

【ほりえび現パロ版】

 

※カスヴァ&ユウェイン※

「俺はオドヴァの教育費に充てるぞ。遠隔授業の環境を改善しなきゃならんと思っていたんだ。おまえは?」

「もちろん教会と自分の生命維持に使うよ!」

「……切実だな」

「当たり前だよ、ただでさえ貧乏小教会なのにもうずっと礼拝をひらけなくて献金もなくなって、このままじゃ僕は庭の雑草を煮たスープで露命をつなぐことに……待てよ。聖別された薬草のスープで疫病退散とか謳ったら飛ぶように売れ」

売るな! やめろ馬鹿、ただでさえ大変な時に詐欺で引っ掻き回すな!」

「やらない、やらないよ勿論! ちょっと魔が差しただけ

「(ため息)うちに来れば食事は出してやるから……」

「持つべきものは友だねぇ」

 

 

 

【灰と王国(本編完結後)】

 

ネリス「めっっっちゃ助かるわー!!! 子供たちのオムツ代と食費と薬代で全部飛んでく!」

マック「少しは自分のために使いなよ?」

「いやいやそんな余裕ないから。あ、でもマックはちゃんと美味しいもの食べて気力体力維持するのよ、大変な仕事なんだからね」

「ありがとう。大丈夫だよ、俺は兄貴のおこぼれでレーナに加護をもらってるから。だよね、兄貴」

フィン「ああ、めったな病気には負けないさ。ただし、だからって無茶したら普通に過労で倒れるぞ」

「その台詞、そのまま返すよ。竜侯だからって疲れないわけじゃないだろ。たまには羽を伸ばしてくれよ。給付金で新しいベッド注文したと思ったらうちに届いたし」

「俺は現状で満足してるからな。本当は返納しようと思ったんだが、父さんに叱られたんだ。一番ナナイスの為に働いてるやつが返納してどうする、ちゃんと受け取って正しく使え、って。あれならネリスも文句はないだろう?」

「お兄にしては気が利いてると思ったら、そういうわけね。お礼言って損しちゃった!……冗談よ、ほんと助かるわ。ありがと」

 

 

 

【青い人(帝国の幕間)】

 

「ふふふ~(にこにこ) 何に使おうかなぁ、何がいいかなぁ。フィオ、欲しいものありますか?」

「あたしじゃなくて、ご自身のことに使ってくださいよ。あたしもお手当ちゃんといただいてますから」

「それはそうですけど。どうせなら、自分だけじゃなくて皆が喜ぶ使い方をしたいじゃないですか。うーんどうしようかなぁ」

 

~数日後~

「カゼス様、お手当の使い道、決まったら教えて下さいね。すぐには調達できないものとか、ありますから」

「あぁすみません、なかなか難しくて……。でも、こうやって悩むのも楽しいですねぇ」

 

~数週間後~

「カゼス様、だいぶ前にいただいたお手当ですけど」

「あっ! そうでした、忘れてました! うーん困ったなぁ、いくつか絞り込んではいるんですけど……後で相談に乗ってください。それにしても、いつでも好きに使えるお金があるっていうのは幸せですねぇ(にこにこ)」

 

~その後~

フィオ「結局このお金、使わないまま帰ってしまわれましたね」

エンリル「予想通りだな(苦笑) まぁ、懐の温かさを思い出すだけで幸せになれたというのなら、無駄ではなかったさ」

 

~同じ頃~

カゼス「ああぁぁぁあのお金惜しいことをしたあぁぁぁぁ!」

 (留守中もかかる各種維持費やら保険代等々請求書を前にして)

リトル「はぁ、やれやれ……つくづく計画性がなくて優柔不断ですね、あなたにはほとほと呆れます。いいですか、そもそも収支の見込みが(以下延々ファイナンシャルプランニング講座)」

 

 

 

以上、お粗末でした! ちょっとでも笑って頂けたら幸い!