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『私情により~』バレンタインSS2022

商業作品『私情により捕まえます!』(リンクはAmazon Kindle。アンリミ対象ですが、他ストアでも読み放題に入っているかと思います。紙本中古もまだ手に入る模様)の没続編は旧サイトにありますが、そのさらに5年後の設定。

なろうさんに置いてある『仮面を取るのは君の前だけ』にバレンタインSSを追加したので旧サイトの私情のほうもちらっと見て頂けたようだし、久しぶりに書いてみました。

 

※笑っても突っ伏してもニヤニヤしてもOKな環境でご覧ください。

 

OK? では。

 

 

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 賞金稼ぎたちを束ねる『風の狼』本部のカフェテリアで、若い二人組が遅い昼食をとっていた。魔術師らしいローブを纏った青年の向かいで、巨大マシュマロにパセリを食べさせている賞金稼ぎ――つまりウェズリーとアイシャである。

 一仕事片付けて獲物を引き渡し、精算された賞金が出てくるまで待っているのだ。昼時を過ぎて閑散としてはいるが、恐らく同様の状況だろう者は他にもちらほらいるので、珍しいことではない。ただしウェズリーの格好やビーリィの特殊な外見は、いささか珍奇ではあった。

 飲み物のマグカップを持った賞金稼ぎが近くを通り、露骨な驚きと興味のまなざしをくれて過ぎていく。足音が遠ざかってから、アイシャは小さく肩を竦めた。

「五年も経つのに、まだじろじろ見られるね。魔術師ってそんなに珍しいかなぁ」

「本部は人の出入りが多いから、いつだって知らない奴はいるさ。この格好も目立つしな」

 ウェズリーはあっさり応じて肩を竦めた。動きやすさを損なわず、それでいていかにも魔術師らしい神秘めかしたデザインは、彼が本格的に修行を始めた折に王女が嬉々として考案したものだ。目立ちすぎないよう装飾は抑えてあるが、仕立てが上等なのは素人目にもわかる。

 ウェズリー本人はあまり好みではないようだが、王族から下賜されるお仕着せを断れる立場ではないから、文句も言わずおとなしく着ている。そのせいでじろじろ見られても、その視線に“男の魔力持ち”に対するうっすらとした侮蔑が滲んでいても、いちいち取り合わない。

 アイシャはつくづくと感慨深げに言った。

「この頃、怒らなくなったよね。昔だったら、さっきみたいに見られたら睨み返すか舌打ちぐらいしてたんじゃない? あたしとビリちゃんには散々怒鳴りまくってたのに」

「それは隙あらば蒸しパンに襲われて、おまえから理不尽に突っかかられたせいだろうが」

 即座にウェズはむすっと言い返す。アイシャは大袈裟に憤慨した。

「そうやってすぐあたしのせいにする!」

「半分は実際おまえのせいだろうが。他人の使い魔に頭をかじられたうえに、文句を言えば謝罪どころか羨ましいだとか言われるんだぞ。俺じゃなくても怒るし、場合によっては本部に苦情を入れるところだ」

「うぐ……」

 アイシャは言い返せずに詰まり、悔し紛れに小声で「出たよ、正論ハンマー」などと毒づいた。昔ならそこで更に攻勢をかけていたウェズリーだが、しかし今は曖昧な表情になり、香草茶を口に運んでひとまず間を置く。それから彼はカップの中身を見ているふりで続けた。

「残り半分は俺に余裕がなかったからだ。いちいち徹底的に叩き潰す勢いで怒ったのは、悪かったと思ってる」

 思いがけず神妙に謝罪され、アイシャは目を丸くする。とっさに真面目に受け止められなくて、冗談めかした声音をつくった。

「ほんと、泣かされたもんね。一生恨むから覚悟しときなさいよ」

「まあ当然だな」

 勘弁しろ、だとか、一生つきまとう気か、だとか、そんな風に返されると見越しての軽口だったのに、また外された。アイシャが調子を狂わされて困惑顔になると、ウェズはちらりとそれを見て素っ気なく言い足した。

「赦せとか忘れろとか、俺が言えることじゃないだろう」

「……それはそうなんだけど。なんか、ウェズのそういうとこって……」

 ふとアイシャが言いかけたその時、

「いたいた、アイシャちゃん!」

 事務方の職員が朗らかに呼びかけながら近付いてきた。手には賞金と領収証を載せたトレイに加え、何やら小さな箱も持っている。

「持ってきてくれたんですか? わざわざありがとうございます」

 慌ててアイシャが立ち上がり、受け取って領収証にサインする。すっかり仲良しの職員は愛想良く応じた。

「ちょうどこれが届いたからね。受付で預かってて渡しそびれたら大変だからさ」

 何やら含みのある口調で言いつつ、ちらりとウェズに面白そうな一瞥をくれたりして、小箱をアイシャに渡す。リボンを結んだ洒落た包装は明らかに贈答品だ。

 あちこち移動する忙しい賞金稼ぎが、買い物の届け先を本部に指定して預かってもらうのはよくあることだが、ウェズが知る限りアイシャはあまり活用していなかった。しかも自分用の実用品ではなさそうなので、珍しいこともあるもんだ、と彼は訝しみながら相棒の手元を見つめた。

 気付いたアイシャは、事務員が去るともったいをつけて座り直し、小箱を両手で捧げ持った。

「じゃじゃーん! これ、なーんだ」

 二人の間に掲げられた箱から、ふわりと独特の甘い香りが漂う。ウェズリーは驚いてしまった。

「チョコレートか? よく買えたな」

「この五年であたしの懐も少しは温かくなったんですよー。バレンタインの噂を聞いてすぐ、ぬかりなく予約したの。っていうかフェリカに融通してもらったんだけど。あたしが買えるぐらいの値段のやつ、あっという間に完売しちゃってたから」

 新奇な甘味としてチョコレートを売り出した店が、いまいち伸びない売り上げを打開しようと、バレンタインデーなる催しの宣伝を始めたのがひと月ほど前のこと。その戦略が当たって当日より随分前から、世の恋する人々は相手の情報を探ったり根回ししたり、チョコレートそのものの争奪戦を繰り広げたりと、落ち着きをなくしている。

 菓子店もここまで売れるのは予想外だったらしく、慌てて予約制にしたり価格数量に制限をかけたりしたが、一度始まった狂騒はそう簡単に鎮まらない。

 そんなわけで、庶民が普通に店で買おうと思ってもすっかり入手困難になっていたのだ。

「そうか、あいつ一応貴族だったよな……コネがきくのか」

 本部の怪しい魔女を思い浮かべてウェズリーは納得した。

 そのフェリカ本人は相変わらず色恋など全く興味を示さず、使い魔の研究に明け暮れている。五年前にビーリィが賞金首に反応していると判明した後、同じ性能を他の使い魔にも付与する仕事に取り組んだのだ。はじめて聞いた時には誰もが、今後創られる使い魔がすべて蒸しパン・食パン・揚げパンに堅焼きパン、とパン屋の悪夢シリーズになるのではないかとおののいたものだが、幸い形状は従来と同じく小動物ばかりだ。

 パンは休題。

 そんな友人のおかげで入手したチョコレート、彼女はどうするつもりなのか。まるごと他人にくれてやるほど気前がいいとは考えづらいのだが、世の熱狂にあてられたのだとしたら……いやそれとて目の前のこの自分に渡すつもりならこんな見せ方はしないだろう、唐変木の兄貴に渡すのか、それともフェリカと分け合うのか、たぶんそうだろうそれならビーリィにも食わせてやれるしアイシャ的にはそれが最重要だろうし……

 などとウェズリーは心に波風を立てながら、表面上はさも「まぁ俺はこんなイベント関係ないけどな」とばかりの他人事ぶりを装って、呆れ口調で突き放す。

「おまえが無駄遣いするほど、菓子屋の戦略は大当たりだったわけか」

「無駄じゃない!」

 即座に言い返してきた語気が予想以上に強くて、ウェズリーは面食らう。アイシャは頬にうっすら朱を差し、目を逸らして小声で付け足した。

「気持ちを伝えるのは大事でしょ」

「…………」

 しばし二人とも言葉が続かず、黙り込む。アイシャはうつむいたきり顔を上げず、ウェズリーのほうは「まさかそれ俺にか」などと確かめられるはずもなく石になって。

 二人の間につくねんと置かれた『気持ち』の箱。――の横にいた白い蒸しパンもどきが、退屈したのかふにょんと揺れて、よいしょとばかり箱にのしかかった。

「うわぁ! ビリちゃんだめ、それは食べちゃ駄目ぇ!」

 アイシャが悲鳴を上げると同時にウェズが無言で蒸しパンをひっぺがし、飼い主の手元に投げ戻す。不本意ながらビーリィのおかげで緊張から逃れられ、彼はできるだけ素っ気なく一言、「伝えるって誰に」とだけ問うた。

 返事は。

「……影猫に、って言ったら受け取ってくれる?」

「――――おま」

 さっきとは別の温度で時間が止まる。ウェズリーはテーブルに両肘をつき、頭を抱えてしまった。

(ああそうだろうとも、そんな乙女らしい恥じらいとやらを見せるのはあのクソ気障野郎相手にしかないだろうよ!)

 まぁ自分なわけだが。

 自分なわけだが。

 しかし今さらどの面下げて『クソ気障野郎』の仮面を被れるというのか。

(くっそ、誰だバレンタインなんて大迷惑なイベントぶち上げやがったのは! 爆発してしまえ!!)

 内心絶叫しながら、盛大なため息をひとつ。不安そうなアイシャの顔を見ないようにして立ち上がり、視線を合わさず早口に、まるで捨て台詞のように。

「枕元にでも置いとけ」

 盗りに行ってやる、とまでは言えずにその場から逃げ出したのだった。

 

 

 夜の帳と共に冷気が降りてくると、家々は暖を逃さぬよう早々に雨戸を閉めていく。主な通りではぽつぽつと軒先に灯火が吊されているが、街の大半は闇に沈み、出歩く人影はほとんどない。

 静けさの中、微かに屋根瓦を軋ませながら、ひとつの影が建物から建物へと移動していく。目指す屋根裏部屋の明かりが見えたところで立ち止まり、ひとまず彼はそこに腰を下ろした。

 夜空を仰いで星を見つめたのち、目を瞑って一呼吸、二呼吸。

(……駄目だ、うまく切り替えられない)

 頭を振って仮面を外し、ため息をついた。五年前に壊された魔術具は既に修復済みだ。身に纏っている黒いコートは当時とは別の物だが、隠密や防護の術を施してある。盗みに入る為ではなく、賞金稼ぎの仕事を手伝う上で役に立つと思ったからだ。単に趣味という一面もあるが。

 もう二度と『影猫』になることはない、そんな日が来てはいけない、そう思ったから、意識の中で一番深い底に眠らせた。急に揺り起こそうとしても無理がある。

(もう五年だぞ。五年ずっと協力して沢山の仕事をこなして、それなりに色々話もして、……少しは信頼されたと思っていたのに)

 俺じゃ駄目なのか。

 そんな言葉が脳裏に浮かびかけ、彼は慌てて頭を振った。そうじゃない、そうではなくて。

(なんで今さら、影猫なんだ)

 そこだ。問題の本質を掬い上げると、心の水面がすっと鎮まった。

 影猫がもう現れないことは、アイシャとて理解納得したはず。浮かれた気持ちで、かつて憧れた思い出の彼にチョコレートを、などと軽々しく言えることではないのも。

 なのに、「気持ちを伝える」きっかけが転がり込んだ時、彼女はウェズではなく影猫にそれを使うことに決めたのだ。――なぜ?

(……何か、伝え忘れたことを思い出したか)

 あの頃、ほんの短い時間しか共にいられなかった『影猫』に、今からでも届けたい言葉があると気付いたのだろう。だから一度だけ、時間を戻して欲しいと願った。チョコレートを渡す間だけ。

(では、こちらも誠実に受け取らなければ。彼女にはそれだけの恩がある)

 思考がその性質を変える。意識の中で時計の針が逆に回り、暗闇の中に密やかな影が立ち上がる。

 手の中の仮面を見つめて微かに苦笑し、青年はそれを着け直すと、音も無く屋根を伝って目的の窓へ向かった。

 屋根裏部屋を行きつ戻りつそわそわと待っていたアイシャは、窓が軋むとすぐに気付いて振り返った。そして、驚きと喜びの相まった笑顔になる。わ、ほんとに来た、などとつぶやいてから、ちょこんと小さく会釈した。

「こんばんは、ようこそ」

「歓迎されると逆にやりにくいな」

 影猫はそう言いつつもするりと室内に入り、窓を閉めた。そして優雅に一礼する。昼間とは全く違う振る舞いに、アイシャがくすぐったそうな笑いをこぼした。

「すごいね、あの頃と同じ……また正体不明な印象になってるんだけど、魔術もかけ直したの? 前よりもさりげなくごまかされてる感じ」

「そうだ。知っているはずの君にも効いているなら、上出来だな」

「うん」

 効いてるよ、との意味か、アイシャはそれだけ言ってじっと仮面越しに目を見つめてくる。そこにいるのが間違いなく『ウェズリー』ではなく『影猫』だと確かめるように。それから彼女は感慨を込めて言った。

「久しぶり」

「ああ。……久しぶりだ」

 応じたと同時に、胸が熱くなった。会いたかった――ごく自然にそんな想いが満ち溢れる。だが口には出さなかった。もはや『影猫』は存在を許されない。今ここにこうしている自分は、過去から長く伸びた影法師の端にすぎないのだから。

 それでも、抑えきれない想いが声やまなざしに滲み出てしまい、気付いたアイシャが顔を赤らめてそわそわした。白々しく何かを探すふりをし、整理簞笥の上に置かれた贈り物を小走りで取ってくると、両手で捧げ持つ。

「これ、……あげる」

 ぎこちなく言葉少なに、何かの儀式のように緊張して差し出されたそれを、影猫はすぐには受け取らなかった。

「なぜ私に?」

 単に品物を渡したいのではないだろう、と穏やかな問いかけで促す。

 アイシャは束の間ためらい、小箱をひとまず自分の胸元に引き戻して、深呼吸をひとつしてから口を開いた。

「バレンタインの宣伝を、初めて見た時にね。それって『言えない想いを伝える』とかそんなのだったんだけど、ふっと頭をよぎったの。そういえばあたし、結局言ってないな、って」

「……?」

「つまり、その……うん、あたし、わりと結構その……じゃなくて」

 もごもご口ごもって何度も言い直し、自分に苛立ったように小さく頭を振って。きっ、と睨むように正面から目を見つめ、アイシャはほとんど怒っているような口調で言った。

「好きだ、って!」

 叩きつけるような直球の告白に、さしもの影猫もとっさに気の利いた返しが出来ずたじろぐ。その隙にアイシャはまた目を伏せて続けた。

「なんかほら、バタバタしてて、危ないとかやめろとかそんな話ばっかりしてたじゃない? 全部ひとりで背負いこむな、あんたのやり方は間違ってる、っていう……一番伝えたかったことは、ちゃんと話せたけど。だけど、……そんなところが、自分が悪いことをしてるっていう事実から目を背けずに、赦されることも期待せずに、ほんと馬鹿みたいに誠実に背負っちゃうところが、……あたしは、わりと好きだから、って」

 盗みというやり方は否定するが、その元になった人となりまでは否定はしない、むしろ肯定するのだ、と。

「そこんとこ、伝え損なったままだったなぁ、って気が付いたから……今さらだけど、これ、受け取って欲しいの」

 えいやっ、と勢いをつけて、アイシャは改めて箱を差し出した。

 影猫はそれでもなおしばし、呆然と立ち尽くしていた。あまりの衝撃に、もはや言葉も出てこない。のろのろと不器用な仕草で手を伸ばし、まぼろしではないかと恐れるようにそっと小箱に触れる。

 どうにか手に取りはしたものの、これほどのものを本当にこのまま自分のものにしてしまって良いのか、ほとんど畏怖さえ感じた。

 何の言葉も無いので、アイシャが恐る恐る上目遣いに様子を窺う。影猫は思わず微苦笑した。五年経っていくらか大人びたとはいえ、まだ年齢よりずいぶん幼い印象を与えるこの顔を見て、その内にある思慮深さを察する者がどれだけいるだろうか。

「……君はつくづく本当に、予想を遙かに超えてくるな」

「ん? どういう意味」

 アイシャが眉を寄せて問う。それに答えなければいけない、なんとか今のこの気持ちを伝えなければと思うのに、取っかかりさえ掴めない。言葉足らずになるか、余計なことまでだらだらしゃべってしまうか。どうしたらいい、どうしたら。

 ぐずぐず迷い逡巡するばかりの思考に自分で付き合いきれなくなり、

「まだるっこしいな」

 つぶやくなり彼は仮面をむしり取った。

「えぇ!?」

 アイシャが素っ頓狂な声を上げる。今ここで『ウェズリー』に戻らないでほしい、という抗議の叫び。だが彼は構わず細い顎に手をかけると、素早く優雅に、傷つけない優しさでもって唇を奪って。

「ありがとう」

 たった一言、けれど想いを込められるだけ込めて告げると、あっという間に窓から外の闇へと姿を消した。

 取り残されたアイシャは呆然とし、へたっとその場に座り込んでから、

「……え、待っ、今の……どっち?」

 混乱したままそうつぶやいたのだった。

 

 なお翌日。

 どんな態度を取ればいいのか決めかねたまま本部に出向いたアイシャのところへ、城からの使いが来ていわく。

「なんか『ゆうべ転んで怪我をしたので、二、三日は安静が必要』なんだってさ。ビリちゃん、どう思う?」

「にゅ? みゅ、むぅ」

「困った相棒さんだよねー。やっぱりあたしにはビリちゃん一択!」

「にゅー!」

 帰り道に屋根から落ちでもしたのだろう。ウェズリーの真っ赤な顔が思い浮かび、アイシャは自分の照れくささも相まってくすくす笑った。

「お見舞いに行ってあげなきゃね。で、ビリちゃんも一緒にあのチョコ食べちゃえ」

「にゅっにゅ~!」

 

 ――その後、身動きとれない怪我人の枕元で、見舞客と王子と大魔術師までまじえてどんな騒ぎが展開されたかは……まぁ、およそご想像の通りである。

 

 

(終)

 

 

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なお、この話は『仮面を~』のバレンタインSSの一年前(去年あたりから始まったイベントで決闘騒ぎとかあって大変だった、と書かれているその初年の王都での話)にあたります。

 

 あと文中には入れませんでしたが、『影猫』は単にウェズが演技しているものではなく、独立した存在になりつつあって(魔力持ちが仮想人格を演じるとそこに実在としての格を与えてしまう、みたいな)だから実はあまり長く彼が『影猫』を続けずに済んだのはその点でも幸いだったのですよね。